つれづれ日記—2015 2月—
NEW! 2015/02/28 <個展9>
いよいよ個展最終日。
昨日も知合いをはじめ結構な人が来てくれた。今日もかなりの人が来てくれました!
(皆さん、終了ギリギリに来るんですね。ま、来て頂けるだけでありがたいですが)
外国人だけでなく、日本人の方、知合いや大先輩まで、本当にありがたい事です。
個展と言うのはやはり、やらなければダメですね!
まずは、自分の部屋で見るのと画廊で観るのと見え方が違う。
雰囲気もあるし、空間や壁の色、照明や立地もあるかもしれない。
画廊に展示してみて見えてくる事はたくさんあるし、鑑賞者からの感想、意見も、
自作を客観視するのに不可欠。
それから、コマーシャルギャラリーで個展を開催する事の意味も、もう少し掘り下げ
て考えていかないといけない。
貸画廊であれば自腹なので好き勝手やって、結果がどうあれマスターベーションでも
構わない訳だけれど。
企画画廊の場合は違う。私のような無名の作家の為に、スタッフの方々が一生懸命動
いてくれてるのでやはり、なんとかそれに応えたいと思うのが人情。
その辺りでまだまだ「結果」を出すことが出来なかったのが一番の後悔。
評価やなんやかやひっくるめて、一番分かりやすいのはやはり「売れる事」。
私みたくセカンダリーで流通していない作家の場合、転売で差益を得る事はできない
から、買ってくださるのは作品を本当に「良い」と思ってくれたからに他ならない。
裏を返せば、売れなかった作品はまだまだ力が無いと言う事。
サイズの問題などもあるけれど、それも考慮に入れた展示・プレゼンテーションを考
えていかなければ!
2015/02/21 <個展8>
個展も折り返し地点、中日の土曜日。集客が期待されたのだが・・・。
MDP Galleryは新しく綺麗で、一階(というか中二階)でガラス張りなので
通りから画廊内を見ることができる。
中目黒という立地は、感度の高そうな人々が多くいそう。
なのに、あんまり入って来てくれない。
表の看板に足を止めたり、ガラス越しに中を覗き込んだり、そこまではする
のだが、あと一歩!扉を開けて入ってくるところまでいかない。
そんな人達に中から会釈をすると、ス〜っと立ち去ってしまう。
入ったら最期、高額商品を買うまで帰してもらえない。とでも思ってしまう
のだろうか?
バブルの頃、そんな詐欺まがいの手法の版画販売で荒稼ぎした画商がいたか
らなぁ。その悪いイメージが残っているのか?
あるいは綺麗すぎて逆に敷居が高い印象で、入りづらいのか?
で、表に出て「私の個展やってます〜、ご興味あれば」と声をかけると、
プイッと通り過ぎてしまう。
しかし、以外と「あ、そう!」という感じで気軽に入ってくるのが外国人。
国籍は、米、豪、仏、蘭、韓国、フィンランド、ノルウェー、マレーシアetc.
これは文化の違いなんですかね?それとも異国ゆえ「なんかヤヴァそう」という
微妙な空気を察知できないせいなのか?
こちらとしては、とにかく多くの人に観て貰いたい。国籍はどうでもいい。
買ってくれなくてもかまわない。まぁ買ってくれればモアベターだけど。
日本人は「美術館で絵画鑑賞」するのが好きな国民らしいが、「画廊」で無名
の現代作家の作品を観る、ということにはまるで関心が無いようだ。
泰西名画の巨匠たちだって、同時代では無名の新人作家だったのにね。
ま、何を言っても愚痴になるけど、もうちょっと気軽に遊びに来て欲しいな。
2015/02/18 <個展7>
個展第一週目の水曜日、朝日新聞の夕刊のアートイベント欄に
「山崎カズヒコ個展」の紹介記事が掲載されました。小さくだけど。
今まで貸画廊で自力で個展をやっていた時にはプレスリリースは全く
送ってなかった。
「どうせ載らないだろう」と思っていたし、画廊の人も「プレスには
送らない」と言っていたので。
今回は画廊の方が送ってくださって、掲載される事とになったので、
やはり「画廊の力は大きいなぁ」と思ったのだが、実はそういう事
でもないらしい。
大きな画廊や老舗画廊だから優先して掲載されるとか、有名作家や
画壇の重鎮だから載るとか、そういう事ではなく案外フェアにジャッ
ジされているみたい。
こういうのって、ツテとかコネとか、あるいは美術記者との癒着とか、
そんなんで決められていくのかと思っていたが、やはりその辺りはさ
すがに新聞社、公正な判断による物のようだ。
それはとっても良い事だよね。
そうでなければ、自分みたいな無名作家が新聞に載る事もないだろうし。
ま、この宣伝効果で。お客様がいっぱい来てくれると良いのだが・・・。
2015/02/14 <個展6>
個展二日目の土曜日。
朝からコレクターの山本冬彦さんが来てくださり、右の作品
を購入していただきました!
観に来て貰えるだけでもありがたいのだが、買って頂けるなんて!
本当に足を向けて寝れません!
最初の土曜日といこともあり、まずまずの来客があった。
ただ、ここにきて疲れがドッと出てしまい、バックヤードでぐったり
してましたが。
それにしても、来てくれるのはだいたい知人、友人、美術関係者で、
フラッと入ってくるお客さんは以外に少ない。
ガラス越しに、画廊の中を覗き込む人は結構いるのだが、中から会釈
すると、ス〜と去って行ってしまう。
その辺がなかなか難しいですね。いつもの事ではあるけれど。
もっと気軽に画廊巡りする様な、文化、社会になって欲しいのだけど。
何と言っても無料だし、お茶も出るし、美術館に比べると空いてるし、
作家本人と話ができるかもしれないし。
「今度の休み、ど〜する?」「じゃ、画廊巡りでもしよっか」
みたいな会話が日常的に交わされるような世の中になれば良いのに。
ま、そうなるには作家自身ももっと、草の根運動をしなきゃだけど。
2015/02/13 <個展5>
搬入から帰宅し、未完成の絵の仕上げに入る。
11時間しかないので貫徹を覚悟する。
しかしよりによってメインの30号が未完なので、替えがきかない。
ほんとなら最初に仕上げておくべきなんだけど、いっぱい描いてから
の方が、腕が上がってるかな?なんて考えて、いつも最後にしてしまう。
突貫工事で、普段は使わないドライヤーを使いまくって乾かし描きを繰り返す。
翌朝、、もうほんとに間に合わないギリギリの時刻に家を出る。
そして、オープンの10分前に画廊に到着し、5分前に展示完了!
ま、幸か不幸か、開店直後にはお客さんは来なかったので助かった。
で初日に、以前一枚購入してくださったコレクターN氏が、今回も小品をひとつ
買ってくれ、幸先の良いスタートがきれた。
ただ、(朝は暖かかったのに)午後から急に寒くなったせいか、
TVで「ぽにょ」が放映されてたけいか、レセプションに来てくれた方は少な目でした。
それでも寒い中、知り合いの方がわざわざ来てくれたので、充実したパーティーにな
りました!
2015/02/12 <個展4>
今日は搬入だったのだが、時間ギリギリまで描いても結局終わらず!
なので、描きかけの一枚以外の作品を取り急ぎ展示することに。
設置作業自体は、画廊の方の手慣れた助けもあり、問題無く2時間弱で終了。
しかし!肝心のメインの絵が空白の状態。
中目黒から速攻で自宅に戻り、続きを描く。
明日のオープニング11時までに、設置しなければ!
正味12時間しかない!
ここんところも寝不足ぎみだったんだけどなぁ。
ま、自分の計画性の無さが悪いんだけど。
しかしいつも思う。「どうして、もう一日早く始めない?」。
2015/02/07 <個展3>
いよいよ個展が迫ってきました!あと6日です!!
それで、「アートコレクター」という月刊誌に、記事と広告が掲載されました。
これも画廊の方のご尽力のお蔭、感謝感謝です!
これでもう「逃げられない」感じです。って初めから逃げられる訳ないんですが、
なんだかそんな気分に、追い込まれてる気分になってきた。
昨日は顔見知りの画廊さんにDMを置かせてもらいに廻り、知人友人にも発送し
終わったので、ほんと「いよいよ」感が増してきた。
しかーし!作品がまだ仕上がってなーい!
ほんとヤヴァイ、ヤバ過ぎです!
でも、気合で頑張ります!!
つれづれ日記—2015 1月—
NEW! 2015/01/18 <個展2>
グループ展も一段落し、いよいよ個展の追込みに入りました!
まだ全然、作品が仕上がってない!
本当にヤヴァイです!
右の絵は、10月頃に描いたもの。
いや〜、暗いです!病んでたんでしょうか?
久しぶりに見てみて、自分で自分が心配になってきました。
元々、明るい絵を描くタイプではないけれど、それにしても。
ま、でも。技術的な部分もあるんです。
今はこれほど暗くならないようなスキルを開発中なので、個展
用作品の制作期間終盤には、ある程度完成している・・・予定。
いっそモノトーンだけなら暗くてもさほど気にならないと思う
んだけど、少しでも「色」が入ると画面が全く変わってしまう。
墨の「黒」と、他の絵の具の「色」との調和が引き続きの課題。
しかし、時間的に実験してる暇はないので、本番作で実行せねば。
そして、量産体制に入ります!
2015/01/16 <ニューイヤー展>
銀座ギャラリーアートポイントの『ニューイヤーセレクション』展
のクロージングパーティーに行ってきた。
展示の参加者が百人近いということで、パーティーも人でごった返
してました。
展示の方も、これだけ作品が多いとノボセちゃうというか、何がな
んだか訳が分からないですね。
画廊側は参加者を絞る勇気も必要なんじゃないでしょうか?
で、来場者による人気投票があり、400名くらいの参加があった
そうなんだが「第2位」になりました。
この結果、今後予定される四人展に参加できる権利を得た。
これはラッキーだ。無料だし。作品も売れたし。
今までは個展に出せない様な駄作を「ま、せっかく描いたんだし」
という感じで出品していたのだが、今回は充分、個展に出せる作品
を出品した。
で、もう個展が間近でスケジュールがカツカツなんだが、作品が売
れちゃったんで、さらに描き足さなきゃならなくなった!うォー!
ま、絵の神様が「もっと描け!」って言ってるんだろうな〜。
2015/01/14 <個展>
個展がいよいよ迫ってきました。2月13日からなので、
あと一ヶ月弱。まだ、全然仕上がってない!
右の絵は昨年末に描いたもの。あまり描き込まないところ
で寸止めした。その「頃合い」にいつも悩む。
ガッツリ描き込めば完成度自体は上がるし「見応え」みた
いなものも出てくる。
でも、描き込むうちにただの写実になってしまいがち。
自分が目指すところは墨の偶然性から生じる予期せぬ何か。
しかし、ただそれだけだとドローイングというか、第三者
からみると未完成みたいに見えると思う。
なので、偶然性を利用しながらも完成度の高い、見応えの
ある作品に昇華させなければ。
これが難しいんですよー!誤解を恐れずに言えば、写実の
方が迷いは少ない。(もっとも写実は手間ひま掛かるけど)
とにかく自分はこの道で行こう、と考えているので、
泣き言は言えません、はい。
2015/01/07 <描き初め>
明けましておめでとうございます!
毎年恒例「ニューイヤーセレクション展」の為の新作を、年始
そうそうから描いた。
以前描いて評判が良かった「マフラー女子」を再び。
ただ、前回とは表情や色味は新しくした。
年末から着手しようと考えていたのだが、けっきょく描き始め
たのは二日の夜になってから。
搬入が五日の夜だったので、バタバタでした!
終盤は、描いては暖房用のファンヒーターの前で乾かし、描い
ては乾かし・・・の繰り返しだった。
若干、色が濃くなってしまったが、大体イメージ通りに出来た。
ただ、基本「墨」で描いているので(つまり「黒」なので)、
それと色味との調和が課題。
どうしても沈んだ感じになってしまう。墨一色なら、ある意味
簡単なんだけどね。
それにしてもいつも思う。
もう一日、早く始められないものか?!