つれづれ日記 —2015 6月—

展示風景
展示風景

NEW! 2015/06/11 <裸婦展4>

 

「裸婦展」無事終了しました。

おなじみのメンバーに加え、たくさんの方にお越し頂きました。感謝!

 

裸婦コレクターK氏から「いいねぇ」とお声を掛けてくださったので、

なんだか少しホッとした。

 

モデルのヨーコさんや、学生時代の後輩も見に来てくれて、なかなか楽

しい展示に。

 

まぁ不思議なもんですなぁ。

人付き合いが悪く愛想もない私ですが、「絵」を通して人と繋がってる

というか。

もし絵を描いてなかったら、ホントに孤独なオッサンだっただろうな。

 

話はちょっと飛躍するけれど「絵画とは何か?!」と言う命題。

難しく考えれば色んな事が言えるんだろうけど、自分にとっては単純に

「ビジュアル・コミニュケーション」ですね。


ま、これについてはいつかちゃんと書きたいと思ってます。

S4 水干/水彩紙
S4 水干/水彩紙

 2015/06/06 <裸婦展3>

 

今日から「裸婦展」スタートなのだが、小品(S4サイズ)を一枚追加。

結局、オープニングパーティー開始のギリ前に会場に設置完了した。

ま、いつもバタバタになっちゃいますね。

 

計3点の出品で、そのうち2点は4年前に描いたもの。

右の作品に関しては、当時撮影した写真を基に描いたのだが、作風が全く

違うのもアレなんで、極力そろえる様に努力した。

 

でもまぁ、現物のモデルを観て描くのと、写真からではやはり感触が違う

し、4年前と現在では全く同じと言う訳にも行かず・・・。

画材や色味を合わせる感じで何とか。

 

やっぱり、モデルを観て描きたいものですなぁ。

しかし「ヌード」となると敷居が高い!

「ちょっとヌードになって」「うん、イイよ!」って訳にはいかないから、

まずはモデルの確保が難しいし、ギャラの問題もあるし。

 

それに何と言ってもアトリエの問題が大きいんです。

男の独り暮らしのアパートの一室、しかも郊外。そこに呼ぶの自体至難の業。

そして「アトリエ」じゃなくて生活空間なので、雰囲気が出ない!

やはりアトリエと言うのは「絵を生み出す装置」なんですなぁ。

 

ま、しばらくは着衣モデルになってくれる人を探す事にしよう。

 

 

P15号 水干/水彩紙
P15号 水干/水彩紙

2015/06/05 <裸婦展2>

 

出品作のもう一点。

これも2011年に描いたものに加筆したのだが・・・。

 

元々は20号だったのを一旦カットして剥がした関係で、再度

水張りする為にP15号にトリミング。

そのせいで構図がキチキチに。

 

そうなると「抜け感」が無くなってしまい、けっこう手を加え

なくてはならなくなってしまった。

全体的にホワイトを薄っすら掛けてから、色が濃かった部分を

少し明るめにする作業を。

 

で、そうすると顔の部分が妙にハッキリ見えてきた。

もっと「奥」の空間に吸い込ませたいのだが、既にコーティング

している上に描いているせいもあり、なかなか上手くいかない。

 

何度か「もうこんなもんで仕方ないか?」と筆を置き掛けたの

だが、どうにも釈然としない!

それでズルズルと続けて、結構な時間を要してしまった。

 

まぁでも、技術的にちょっとした発見もあった。

今回は止むを得ず加筆したのだが、今後の制作では「意図的」

に加筆で得たテクニックを使って描き込めるかもしれない。

 

うむ、やはり失敗は成功の元、災い転じて福と成す。

必要に迫られて描く事も悪くないですなぁ。

 

P15号 水干/水彩紙
P15号 水干/水彩紙

2015/06/04 <裸婦展1>

 

6月6日(土)から銀座のかわうそ画廊で開催される「裸婦展」

の為の作品に、このところ取り組んでいた。

 

と言っても、2011年に描いた絵を引っ張り出してきて加筆する事に。

ヌードの場合はやはりモデルが要る。けれど、新規でモデルを雇って、

制作して、の時間がなかった。

 

少し加筆して終わり、のつもりが結構な時間を要した。

まず、どこまで手を加えるか?の頃合いが難しい。

それに、一度コーティングしてあるので、上描きするしかない。

 

あと、描いた当時の感覚は薄れてるので、(何せ4年以上前だし)

その感覚の「ズレ」が心配だった。

しかし、描いていく内に戻ってくるもんですね。

「あぁ、あの時はこうだった・・・」という。

記憶が、あの時モデルと対峙した空気が蘇ってきて。

それはちょっと新鮮だった。4年も経て加筆するなんて初めての経験

だったので。

 

ま、結構時間が掛かった割には「元の絵と変わらないんじゃない?」

という感じなのだが、筆を加えて描き直すという事ではなく、仕上げ

の完成度を上げるというか「丁寧にする」という感じ。

 

以前描いた当初は展示の予定も無く、ただ描きたくて描いただけなの

だが、今回は展示する事が前提だし、もしかしたら買われていくかも

しれないので、「描きっぱなし」という訳にもいかないので。

やはりその辺の品質管理もしっかりやっていかないと、ね。

 

つれづれ日記 —2015 5月—

F50 墨/水彩紙
F50 墨/水彩紙

NEW!  2015/05/20 <イメージ>

 

モデルを使う場合は二通りある。

 

一つはモデルからインスピレーションを貰い、ただそれを表現する。

これはもうモデル次第で、私は霊媒師みたいなもの。

二つ目は、自分のイメージに沿ってモデルに演じてもらう。

この場合は私の方が主。

 

今作は後者で、私のイメージを演じてもらった。

そのイメージは・・・かなりヘビーなので、今の段階では書くのは憚られる

ので、ヒミツ。

 

で。

モデルに来てもらった時点で完璧にイメージ図が完成している訳ではなく、

漠然としている。

実際にポーズしてもらって気付く事もあるし、新たなイメージが湧くことも

ある。

 

今回はポーズしてもらった後に、どんどんイメージが変化していった。

なのでそれを踏まえて、もう一度ポーズして貰いたかったのだが、双方忙し

くもあり、それは叶わなかった。

 

結果的にはほとんど想像で描く事に。

ま、インスピレーションの源はモデルから頂いたのだが、実際には右図の様

なポーズをしてもらった訳ではない。

(水中でのポージングなんで無理だしね)

 

チョイチョイおかしなとこがあって気になるので本当はもう一回、実際にポー

ズをとって貰って描きたかったなぁ〜!

贅沢に時間とモデルを使って描きたいですなぁ〜!

 

ま、無名の貧乏絵描きには叶わぬ夢でございます。