つれづれ日記 ー2013 5月ー
NEW! 2013/05/30 <N or M 7>
先日「NかMかを描く」展の担当デザイナーさんが決定し、
打合せに行ってきた。
文庫本を想定して描く企画なのだが、表紙だけでなく
「裏表紙」も含めてグルッと巻きたい。という話になり、
従って絵もかなり横長の構図に変更に。
左右の余白は間延びして見えるが、そこはいわゆる「ソデ」
に当たる部分で本の折り返しとなり、通常は何らかの文章
が入る為、あえて空けている。
要素(モチーフ)を入れ込むとガチャガチャするけれど、
何もないのも少し淋しいような・・・。
デザイナーさんからは、何も描かなくても「奥行き感や
ノイズ的なもの」で間延びさせないとか。という要求が。
ノイズ的なもの・・・ですか。ムズカシイ!
2013/05/20 <手こずった絵>
「レミゼラブル」のフォンテーヌのイメージを描いてみた
のだが、いや〜手こずった、何故だかわからないけど。
こういう時ってあるんですよね。
ぐるぐるぐるぐる同じところを行ったり来たりで、
全然前に進まない。
その痕跡が、えも言われぬ味になれば良いのだけれど、
ガッシュ(不透明水彩)で描いているので、厚みには
ならないし。
途中で止めて新しいのを描いた方が、よっぽど早く出来る
だろうけど、そうすると今までの苦労が無駄になるので、
損を取り戻してやる的にズルズルと・・・。
今にして思えば、一回筆を置くタイミングがあったんだけ
どなー。
2013/05/15 <N or M 6>
挿絵のラフ2枚目。
少女が「頭のイカレた東欧系の女」に誘拐され、それを
発見した母親達に崖に追いつめられる。が、女はこども
諸とも崖から飛降りるかもしれず・・・という場面。
前半のハイライトであり、物語の核ともなるシーンで、
自分でもけっこう気に入っている。
ま、デッサンとかチョイチョイおかしな所もあるけど、
本番で修正すればいいかな。
ただ、この写実タッチのまま詰めていくか、
絵具で描き直して、少しぼけ感を出していくか?
ん〜、考え中です。
2013/05/11 <N or M 5>
先日、第二回目の講習会が行われた。右の挿絵
などを提出したのだが、そこで「鋭い指摘」が!
絵の内容は、行方不明になった2歳の女の子を、
その母親が見つける場面を描いたもので、評価は
そんなに悪くなかったのだが、参加者のひとりから
「英国は右ハンドルなので、この絵はオカシイ」と!
なるほど!時代考証には気をつけていたつもりだっ
たのだが、意外な所に落とし穴が。
(あ、車好きの人にとっては当たり前なのかな)
車に関心のない私は、そのことをまったく意識して
いなかった。・・・なんかコワイですね。
2013/05/06 <N or M 4>
「NかMか」の装画の為のラフ、2点目。
今作は、ちょっとシャレオツな感じを出そうと。
小説自体が、コミカルタッチのライトなミステリーで、
主人公であるトミー&タペンス夫妻の会話が軽妙洒脱
というか。
イメージ的には「海外ドラマの日本語吹替え版」。
ま、翻訳本なので、そういう印象を受けるのかもしれ
ないけれど、自分の中ではそんな感じ。
ただ「コミカル」な感じは出せてないので、もう少し
アイデアを練っていこう。
2013/05/02 <N or M 3>
老若男女世界文学選集Vol.6「NかMかを描く」展に参加します!
7月2日(火)~ 7月14日(日) 会場 gallery DAZZLE
この展示のDM用画像を描きました。
アガサクリスティーの「NかMか」の登場人物、という条件
だったので、主人公のタペンス夫人を描くことに。
一回目の講評会でラフを見せた時に「コミカルなタッチも見てみたい」
と言われたので、少し意識して描いてみた。
小説自体が、ミステリーとはいえコミカルタッチなのです。
とは言えギャグ系ではないので「ちょっとコミカル」な感じを出そう
と思い描いたのが右絵。
ま、DMなので、実際の仕上り寸法は5㎝くらいと思うので
こんな感じにしてみたが・・・
今見るとエレベーターガールみたいだな、ちょっと。