つれづれ日記 ー2012 6月ー
NEW! 2012/06/26 <ピント>
情景画。今回は人物を二人、配してみました。
で、手前の人物にピントを合わせ、
奥の人物は写真的な「ピンボケ」感を意識した。
ただし、手前もバッチリとはピントを合わせて
いないので、ま、ボケボケなんだけれど。
手持ちカメラで撮ったスナップショットっぽい感じ
で、ピントも甘く、少し手ブレしちゃった写真、
のイメージ。いわば「ブレ・ボケ」です。
そして、枠もビネットっぽくしてみたが、
どうでしょう?
2012/06/19 <風景2>
風景を描く、といっても写真を基に描いている。
するとどうしても「写真に囚われて」しまう。
写真は参考程度に、そこからイメージを膨らませたり、
記憶を呼び覚ましたり出来れば良いのだが。
あくまで「絵」だから、色彩、形態、空間的飛躍が
あって良いのだが、気が付くと写真をなぞっている。
写真のリアリティとは凄いモノで、
どうしても引っ張られてしまうんだよなー。
自分の場合「馬が空を飛ぶ」みたいな発想は出来ない
ので、あくまでベースは写実になるのだが、
もう少しデフォルメした方が良いのかな?
ま、今後の課題ということで。
2012/06/09 <風景1>
最近、風景画を描いている。
今まで、ほとんど描いた事がなかった。
難しいというか「勝手が違う」というか。
人物画の場合、構成としては「人物」と「背景」
という関係になる。いわゆる「地と図の関係」。
しかし風景画の場合、言わば全てが「背景」
のようなものだ。「図」となる建築物等があれば、
それが中心となるが、今回の様に「ひきの構図」
では、特に主たるモノがない。全てが均等である。
どこに「ドラマ」を持って行けば良いのか?
(ただキレイに色彩構成しただけの「絵はがき」
になるのもイヤだし)
なので今回は、二人の人物を配しドラマらしき
モノを演出してみたが、どうでしょう?
2012/06/01 <光>
「やがて来る者へ」という映画を観た。
舞台は、第二次大戦中のイタリアの小さな山村。
ナチス&伊ファシストと、地元パルチザンの攻防が
静かだった村にもせまり・・・最期は村ごと虐殺される。
それが、少女の目を通して描かれる。
内容はさて置き、私が感じ入ったのは映像。
「光が深い」と思った。変な日本語だが。
ライティングやカメラ、フィルムも関係しているのだろ
うが、やはり現地(イタリア)の光がそうさせるのでは
ないだろうか?
日本映画では、このような映像を見た記憶がない。
イタリアの古典絵画も、この「光」
つまりは「影」があったからこそ生まれたのでは?
なので主人公の少女を、ダヴィンチ風(?!)
に描いてみました!