つれづれ日記 ー2014 6月ー
NEW! 2014/06/10 <和紙>
久々に、和紙に描いてみた。
ドローイングで、たまに和紙は使ってみる事がある。
タブローでは水彩紙を使い、和紙を使うことはない。
和紙は「目が粗い」ので、墨が繊維と繊維の間にスッと染み込む感じ。
水彩紙は目が詰まっているので、表面張力でしばらくの間は墨が泳ぎ、
最後に表面に固着する感じ。
さらに、和紙は表面のサイジングが弱い。というか滲み止めを施して
ないので、一瞬で紙に染み込んでいく。
「ボケ感」は目の粗さからくるもので、これが一つの「味」になる。
が、一回染み込むともう取れないので、一発勝負的になってくる。
これがメリットでもあり、デメリットでもあるが・・・。
ま、ドローイングの場合は失敗しても、時間的経済的損失も少ないので、
そんなに気にならないので良いんですが。
偶然できた妙なデフォルメはそこそこ気に入ってます。
2014/06/06 <気分転換2>
いまいちペースが上がらないので、気分転換に墨で描いてみた。
調子が上がらないときは、短時間で描くドローイングが良いですね。
ほとんど一筆描きで、失敗しても深追いせずにパッパと捨てちゃう。
で、むかし買ったきり使わなかった紙をひっぱり出して使ってみた。
何か下地処理をしてたようで、マダラ模様が出て来て面白い。
ドーサを適当に引いたのか、なにかのメデュームを塗ったのか?
もはや記憶にございません!
ま、マチエルの面白さはあるんだけれど、
対象の描かれ方自体は面白くないかな。
でも、そんなこと気にしませんよ!
とにかく手を動かして、調子を上げて行く。
ま、ウォーミングアップ画です。
2014/06/03 <MOVE!>
「動き」をテーマにしたドローイング、もういっちょう。
いや、なかなか難しいです。
描き出し2時間くらいの時点の方が良かった。
動きを描こうとしているせいか、描き込むほどだんだん
「止まったような絵」になってしまう。
スカートの中の脚も難しいですね。
何だか変な感じ。
少し修正した方が良いかな。
ま、そもそも。
「女の子がメッチャ走ってる!」というアイデア自体が
面白いのかどうか分かりませんが・・・。
つれづれ日記 ー2014 5月ー
2014/05/28 <気分転換>
個展が終了して、お礼状などの発送が終わると、
一気に脱力してしまった。
軽い燃尽き症候群?
なので気分転換にぜんぜん違うタイプの絵を描いた。
以前から描きたいな、と思っていた「動き」をテーマ
にした作品。
静的な絵ばかり描いていたし、世間的にも動的な作品
って少ないような気がしていて。
ま、これが面白いかどうかは分からないですが。
女の子がマジで「走ってる!」みたいな。
面白くないかな、どうでしょう?
2014/05/10 <少女は自転車にのって>
少女が自転車に乗っているだけで、どうしてこんなにも泣けるんだろう・・・。
「少女は自転車にのって」という映画を観た。
舞台は現代のサウジアラビア。
10才の少女ワジダは自転車に一目惚れし、「乗りたい!」と思う。
が、そこはイスラム教の文化、道徳そして制度で厳しく女性の活動が制限された
国。女が自転車に乗るなどもってのほか!という感じ。
日本から見ると、女性が生きるにはとても窮屈な国だなー、と思う。
なかでも驚いたのは「笑い声を上げるな」とワジダが怒られる場面。
理由は「男性に聞かれたらどうするの?」と。
そんな環境のなか、ワジダはささやかながらシタタカな抵抗を試みる。
で、それが成功してハッピーエンド!女性の権利獲得・・・
とはならないところがイイ。
制度も宗教も慣習も、そんなに簡単には変えられない。
それでも、ラストには一筋の希望の光が・・・。
それは実際に映画を観て、感じ取ってください!
2014/05/06 <宇宙戦艦ヤマト>
「宇宙戦艦ヤマト2199原画展」に行って来た!
我々の世代にとってはもう「原点」みたいな作品。
会場にはアラ40、アラ50のオヤジがいっぱい!
一流企業の部長さんみたいな、ビシッと高そうなスーツ来た
オジサンが食い入るように原画を観てて、なんだか嬉しくなった。
リメイク版の「2199」には色々と言いたいこともあるんだけど、
概ね原作に忠実で、オリジナル世代も納得したんじゃないかな。
我々の子供時代は、なんと言っても「松本零士」なんです!
松本作品のお陰で、美術の道に進んだ人も多いんじゃないかな。
もう、松本零士先生の方に足を向けて寝れません!
あとヤマトは音楽がいいんです!
(この点に関しては、ガンダムよりぜんぜん上)
会場でずっとサントラ流れてたんで、アガッたわ!
なので「2199」で一番アガッた「沖田艦長vsドメル将軍」
のシーンを描いてみました。
2014/05/05 <次の個展>
約一週間前に個展が終了したばかりだが、
また次の個展の準備をしなければ。
(ちなみに、展示期間が終われば個展は終了かと言えば、
そうではなく、反省・総括の他、お礼状の作成・発送とか、
買ってくれたコレクターさんに対するアフターフォローとか、
色々とやる事があるんです)
私は、個展をする前に「平面図」を引きます。
これで会場全体の空間把握やイメージ構築ができる。
そして、どの位のサイズの絵を何枚描けばいいかが勘定できる。
なので、無駄に画材を買い込む事もないし、搬入・設置の時も
スムーズだし、無駄にパニクる事も軽減できる。
(もっとも、直前にはパニクるけどね)
現場で起こりうる問題は、図面上で8割がた予見できる。
それに・・・この作業は楽しい!
「あ〜やって、こ〜やって・・・」と想像するのはワクワクする。
この時点では「イイこと」しか考えないしね。